スーパーハイテンションボルト(SHTB )の締付方
9月になりましたが名古屋でも連日の猛暑日が続いております。
皆様、HPからのご注文、お問い合わせどうもありがとうございます。
現在スーパーハイテンションボルト(トルシア形超高力ボルト)という
力の強いボルト(以下SHTB)が大型の鉄骨現場では使用されております。
S14T相当ということで通常のS10Tトルシアボルトの約1.4倍ほどの力ということです。
スーパーハイテンの締め方について今一度ご紹介させて頂こうと思います。
SHTBは、ボルト、座金、ナットで1セットです。
※通常のトルシアボルトと比べてナットが5mm程長いのでご注意下さい。

通常のトルシアボルト同様以下の手順で締めつけます。
- 一次締め
- マーキング
- 本締め
1、まずは手動でボルトを部材にセットし、座金を入れ、ナットを座金に密着するまで締めていきます。
そして建方一番(一次締専用シャーレンチ)を使用して一次締め(仮締)を行います。


各ボルト径により一時締トルク値が決まっており、建方一番の目盛を締めるボルトのところに
合わせて締め付けます。
(M20,22-約300N・m M24-約400N・m )
※トルシアボルトの2倍の1次締トルクが必要なので大型の建方1番で締める必要があります。
※建方一番のトリガーを押すと自動的に規定トルクで締付るので、
必ず一回だけ締め付けてください。(2度締禁止)
2、下図のようにボルト、ナット、ワッシャー、部材にかかるようマーキングします。

3、シャーレンチで本締めを行います。

シャーレンチのトリガースイッチを押しっぱなしで
自動的にボルトの先端部が剪断され締付が完了します。
※通常のトルシアボルト用のシャーレンチではトルク不足なので
大型の高トルクな機種で締める必要があります。
以下のようにナット部分だけが回転している状態で締付完了です。

剪断された先端部はシャーレンチの中に残っているので
エジェクトレバーを引き排出します。
※写真は排出後に締付完了ボルトの横に置いた状態です。
現在ははコードレスタイプのSHTB用の機種もございます。

CSH240 コードレスシャーレンチSHTB・S10TM24用
CKS500 コードレス建方1番SHTB・橋梁予備締用
弊社では締付機械のレンタルをしております。
どうぞご利用ください。
建方一番(一次締)のレンタル品はこちら
シャーレンチ(本締)のレンタル品はこちら
また、Q&Aのコーナーで高力ボルトのよくあるご質問を
掲載しておりますのでどうぞご参考にしてください。
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